2010年5月17日月曜日
Eugene Bavinger house
Posted on 0:29 by 建築設計事務所ヒロシの書評?読書感想です^^


ブルース・ガフの作品の中でもこの作品は傑出している。螺旋形状の外壁と屋根。内部に入ると、まずはリビングで、螺旋状の屋根を見上げる。中央には構造上のコアとなる螺旋状の壁にまきつくように階段が配置され、そして、円形の床が配置される。その円形の床は、上に登ほど、プライベートな空間となっている。
複雑さに目がくらむが、螺旋状のその構造は力学的にシンプルであり、内部空間の構成もも理にかなっている。螺旋の複雑さと構造的・空間的明快さが同居していることに、この住宅の魅力であり、ブルース・ガフの作品の中でも傑出とおもう理由である。
使っている材料・広さなどは高級住宅とはいえまいが、その思想は高級住宅の目指すところであろう。
また、図面写真からは理解するのが難しかったこのような複雑な空間が、ビデオではよくわかる。ありがたいことである。
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