2010年3月21日日曜日

Miller House

Posted on 20:02 by 高橋寛

エーロ・サーリネンは、僕の好きな建築家だ。ひとつとして同じデザインのものが出てこない。常に独創性を追及した稀な建築家だと思う。さらに、常に構造とデザインの融合を図った、まさに近代建築の建築家精神の象徴的な建築家だと思うし、そんな思考が、僕の好みでもある。


大きな建築を次々生み出したサーリネンも、住宅は、これを含めて2つしか作らなかったらしい。ウーン・・外観を見ると四角でおとなしい感じ。 しかし、サーリネンの面目躍如・・本来、梁があるとことが、スリットとなり、そのスリットがトップライトとなり、光が、壁を明るく照らし出している。壁に反射した光が、部屋を広く感じさせる。 もうひとつ、仕掛けがある。これは、ビデオでは理解しにくいが、平面図を見ると、一目瞭然である。長方形の屋根の下、個室群は四隅に配置され、意図的に変形させた中央の十字形のスペースが、居間空間となっている。まさに、家族の集まる居間は、街路そのもののようなデザインである。まさに、家族の理想の姿を、建築の形にした、そんな印象を与える。
少し掘り下げた居間、円筒形の暖炉、深いひさしによる影、そして、最後に、インテリアの対比的配色も、心憎い。

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