
エーロ・サーリネンは、僕の好きな建築家だ。ひとつとして同じデザインのものが出てこない。常に独創性を追及した稀な建築家だと思う。さらに、常に構造とデザインの融合を図った、まさに近代建築の建築家精神の象徴的な建築家だと思うし、そんな思考が、僕の好みでもある。大きな建築を次々生み出したサーリネンも、住宅は、これを含めて2つしか作らなかったらしい。ウーン・・外観を見ると四角でおとなしい感じ。 しかし、サーリネンの面目躍如・・本来、梁があるとことが、スリットとなり、そのスリットがトップライトとなり、光が、壁を明るく照らし出している。壁に反射した光が、部屋を広く感じさせる。 もうひとつ、仕掛けがある。これは、ビデオでは理解しにくいが、平面図を見ると、一目瞭然である。長方形の屋根の下...